近年、美容や衛生の面でムダ毛の脱毛処理も一般的なものとなっており、男女問わずその関心は高まり続けています。
とは言え、これまで一度も経験してこなかった人にとっては、実際にどのようなことをするのか、一回でどれだけの効果があり、何回必要なのかわからないことも多いでしょう。
そうした人たちに向けて、脱毛に必要な回数などを中心に解説します。
少ない回数で脱毛したいなら「医療脱毛」を選ぼう
脱毛の方法にも美容サロンなどで行う方法や、自宅で自身の手で行う方法など様々なものがありますが、確実性があり、回数が少なくて済むものとしては、医療脱毛がおすすめです。
医療脱毛とは
医療脱毛とは、その名の通り医師免許を持つ医師による施術で、脱毛クリニックなどと呼ばれる施設で行われています。
特徴は医師免許を持つ者でしか扱えない高出力のレーザー機器を使える点にあり、強力かつ持続性の高い脱毛が可能です。
一般に「永久脱毛」と呼ばれるのはこの医療脱毛によるもので、効果が高いため施術の回数も少なくて済みます。
医療脱毛とサロン脱毛の違い
医療脱毛と並んでよく知られる方法としてサロン脱毛があります。
どちらもレーザーや光等の機器を扱う点でも共通していますが、サロンで行われる施術は医療用に比べると出力が小さく、脱毛効果も低くなっています。
サロンでは発毛組織の破壊までは至らないため、永久脱毛にもなりません。
また回数も多くなり、たとえば医療脱毛であれば5?7回で済む部位でも、サロンの場合は12?18回は必要とされます。
医療脱毛の効果が現れるまでの回数
ここからは、大まかに回数によって効果の現れてくる目安について解説していきましょう。
医療脱毛では数回で効果がある程度見えてきますが、回数を重ねるごとにより大きな実感を伴うでしょう。
自己処理が楽になるまでの回数
医療脱毛ではおおよそ4回から6回ほどの施術で半分以上の毛を処理することができます。
元々薄かった部分はほとんど生えなくなり、自己処理の手間もかからなくなるので、多くの人が効果を実感するでしょう。
肌そのものもつるつるというほどではありませんが、触り心地が良くなり、一見するとあまり生えているようには見えなくなります。
自己処理が不要になるまでの回数
7回から9回ほどの施術を受ければ、自己処理の必要はほとんどなくなるでしょう。
自己処理の無駄を貼びきたいというだけならば、クリニックでも用意されている7~9回ほどのプランであればまず問題なく臨んだ効果を得られます。
元々の毛質が薄い人であれば毛の存在もほとんどなくなるので、ここで施術を終わりにする利用者も珍しくありません。
永久脱毛までの回数
全身をくまなくつるつるにするならば、10回以上の施術を受けることが必要です。
いわゆる永久脱毛と呼ばれる状態になるためにはこの回数が必要と言えるでしょう。
医療脱毛で10回以上の施術を受けた場合はほぼ自己処理の必要もなくなり、ケアの心配もなく快適に毎日を過ごすことができます。
なかなか脱毛しきれなかった部位も10回であれば概ねきれいになるはずです。
【部位別】医療脱毛にかかる回数
次は部位ごとの医療脱毛に必要な回数について見ていきましょう。
場所によって毛の濃さ、強さも変わってくるため当然脱毛の効果も変わってきます。
個人差もあるので、参考としてみてください。
顔
顔の脱毛において自己処理が楽になるおおよその目安は5回から8回ほどです。
顔は他の部位に比べると産毛が多めで、一見すると簡単そうに見えますが、産毛のようにメラニン色素の薄い毛はレーザーが反応しにくく、かえって時間がかかることがあります。
つるつるな状態を目指すならば、10回以上を目安としてください。
産毛に効果の高い蓄熱式がおすすめです。
腕・脚
自己処理が楽になるのは5、6回程度。
つるつるを目指すならば8回以上が腕と脚に共通する回数の目安です。
どちらも比較的毛が濃いため、レーザーがメラニン色素に反応しやすく、効果が出やすい点がこの部位の特徴と言えるでしょう。
まずは5~6回のプランを試してみて、そこからさらなる脱毛を望むかどうかを検討してみるのがおすすめです。
お腹・背中
これらの箇所は、多くの人の場合は産毛が多く、濃い毛が少なめの傾向になるため、ある程度の回数が必要です。
ただし自己処理を楽にするという点だけならば、5~6回ほどで効果を実感できるでしょう。
それ以上を望む場合には8回以上を検討するのがおすすめです。
ですが広範囲に照射しやすいため、小さい部位に比べれば効率よく施術もできます。
ワキ
ワキの目安は自己処理を簡単にするには5回から6回程度。
つるつるを目指すならば8回以上です。
ワキの毛は太くて濃い人が多いためレーザーが反応しやすく、比較的少ない回数で効果が見られるのが特徴となります。
医療脱毛はこうした強い毛のある部位ほど効果が発揮できるので、はじめに実感を求めたい人はここからはじめてみるのも良いかもしれません。
VIO
VラインはVIOの中でも比較的実施しやすい部分なので、5~6回程度で自己処理が楽になり、8回以上でつるつるにすることが可能です。
一方でiラインとOラインは毛が密集しているため、Vラインに比べるとやや時間がかかります。
自己処理が楽になるまでに5~8回程度、つるつるにするのには10回以上を目安としておくと良いでしょう。
少ない回数で医療脱毛の効果を実感する方法
意を決して医療脱毛を受けるならば、できるだけ効率よく効果を実感したいものですよね。
ではどのようにすればより効果的に施術を受けられるのか。
以下から解説しましょう。
毛周期に合わせて施術を受ける
毛には生え変わるための繰り返しの周期があり、一般に毛周期と呼ばれています。
脱毛処理は成長期の毛でなければ効果が無いので、この時期を意識して施術を受けなければなりません。
個人差はありますが、毛周期は通常の場合、約1?3カ月です。
そのため、たとえばこの期間内に数度脱毛を繰り返してもあまり効果がありません。
短すぎず、長すぎず効率よく受けることが効果的です。
自分の肌や毛に合った脱毛機を選ぶ
医療脱毛器には大別すると熱破壊式と蓄熱式の2種類があります。
それぞれ特徴や効果が異なるため、自分に合った者を選ぶことが大切です。
熱破壊式は高出力のレーザーで毛のメラニン色素と反応させ、発毛組織を破壊する方法で、濃い毛に高い効果があります。
一方の蓄熱式はメラニン色素の薄い産毛に効果が高く、薄い毛に効果を発揮します。
保湿ケアや日焼け対策を怠らない
レーザー脱毛は肌にもダメージを与えやすいため、メラニン色素のある日焼けや、肌トラブルのある場合には施術が受けられないこともあります。
そのため、日常的に肌をケアすることも、効率的な脱毛には不可欠な要素だと言えます。
保湿ケアを心掛けつつ、日焼けもしないように日焼け止めクリームなど使って肌を守ることも大切です。
少ない回数で脱毛したい!おすすめは「医療脱毛」のまとめ
脱毛には主に医療脱毛とサロン脱毛がありますが、より効果的な脱毛を求めるならば回数が少なくて済む医療脱毛がおすすめです。
医療脱毛で自己処理が楽になるのは概ね5回~6回程度から。
さらにつるつるな肌を望むならば、10回以上を一つの目安とすると良いでしょう。
その他、毛周期や脱毛器の特徴なども把握し、自分に合った方法を医師と相談して決めるようにしてください。